2016年7月23日土曜日

気づいてみれば前回の投稿から早一年。書きたいことは都度あったのだが、自分の中で区切りがつくまで、ブログへの投稿は控えていた。

区切りとは二つあり、一つは仕事の区切り。もう一つはVISA取得の区切りだ。


仕事については、ニューヨークにある某会社の幹部として働き始めた。先日、自分が手掛けていた案件/プロジェクトが、予想を大幅に超える半年強の時間をかけて、遂にクローズに至った。小さいながらも、自分の実績/成果と呼べるものを作れたのだ。自分にとって大きな区切りとなった。

正式に働き始めてまだ半年強だが、これまで学んだことは数多くある。常に結果/成果を厳しく求めること、考えることと同時に実行/行動して仕事を前に進めていくこと、有難うと言うことの大切さ、部下のマネジメント等。

頭で理解することは簡単だが、それらを実践経験を通して身体で覚えていく感覚が近い。

幸い会社の業績も、ペースはゆっくりだが着実に伸びている。これまでは自分にとっても会社にとっても、次なる成長のための地ならしの時期だったと考えている。苦労した分、大きく飛躍していきたい。


さて、今回の本題は、アメリカでの就労可能なVISA取得だ。

自分が経験して分かったのは、アメリカでのVISA取得が想像以上に困難ということ。正確に言うと、抜け道があるので最終的にはVISA取得ができる可能性は高いが、それには困難が伴う。

この点について分かりやすく纏めてあるサイトが見当たらなかったので、これからアメリカに残り働く予定の方に向けて、纏めておこうと思う。

最終的な確認は、弁護士への相談が必要は点にはご留意を。最新のトレンドや法律の変更はカバーしておりません。

(因みに、僕は何人かの弁護士に相談したが、MBAにおけるエッセイカウンセラーに近い感覚を持った。つまり、顧客は何が何でもという必死である点、プレーヤーが少なく競争が不十分なマーケットでるため、弁護士が提供する価値に対する価格が高く、もっと低くあるべきであるという点だ。)


先ず、一般的にアメリカに残って就労するためのVISAには、次のものがある。

それらは、H1Bビザ、L1ビザ、F1ビザ、Oビザ、そしてE2ビザだ。

それぞれを簡単に説明すると、H1Bはプロフェッショナル向け。L1は駐在員向け。F1は学生向け。Oはアーティスト向け。E2は会社マネジメント向けで投資ビザと呼ばれる。


次に、今回ターゲットとしているMBA等修士号を持っている人はどういう戦略でVISA取得を行うべきか、について書いていきたい。

通常、海外からアメリカへ渡った大半の(MBA)卒業生は、先ず卒業後の最初の一年をOPTを使って過ごす。OPTとは就労実践学習期間のようなもので、フルタイムのオファーさえあればアメリカへ残ることが可能なものだ。ここでつまづく人はあまりいない。

が、OPTが切れる卒業して約1年後は全く別の話になる。この後のVISAを取得するのはかなりハードルが高い。

自分も含め、僕のクラスメート達はほぼ皆H1Bへ応募した。H1Bはスポンサーしてくれる会社があり、上司に当たる人物がいて、学士か修士号を持っていれば、ほぼ応募要件を満たす(はず)。毎年4月頭が締め切りなのだが、酷なのが取得可否が"抽選"によって決まることだ。というのも、85,000名の枠(この内、修士号取得者用の枠が20,000)に対して、今年は230,000超の応募があったのだ。この選択はランダムな抽選によって行われる。(真意は不明笑)

修士号取得者は、それ専用の抽選と、仮にそれに落ちた場合は、その後の学士号向けの抽選の2回チャンスがある。が、僕も含め、クラスメートの1/3位は残念ながら両方の抽選に落ちてしまった。

その大半の友人たちは、母国に帰国するか、イギリスへ渡っている。(Brexitが決まる前に。。。汗。2年後はどうなっているのだろうか。)

コロンビアMBAを取り、NYの異常に競争環境が厳しいマーケット(自分は違うが、特にプロフェッショナル向けの就職戦線は想像以上に厳しい。抜群の学歴を持ち、そのポジションにぴったりの経歴を持った人物が沢山いるのだ。。。)で相応の職を得たにも関わず、VISAの抽選に漏れたがために、アメリカを去らざるを得なくなったのだ。僕はこれで親しい友人が数名ニューヨークから去ってしまった。。。


一方、僅かだがそのままNYへ残っている友人もいる。僕や彼らが一体どうやってアメリカを去らずに済んだか、について書いていこうと思う。

が、投稿が少し長くなってきたので、これは次回に回すこととしよう。





風景写真をしばらく撮っていなかったので、去年行ったマイアミとキーウエストの写真を。この家は文豪ヘミングウェイが生前暮らした家で、アメリカ最南端のキーウエストというところにある。

キーウエストはリゾート地で温かく、多くの観光客が訪れていた。マイアミもビーチが綺麗なリゾートで、ビーチ、ゴルフやテニスと共に、ナイトライフも楽しみたい人には良い場所だろう。(僕は最近特にテニスにハマっている。ゴルフも定期的に楽しんでいる。)


1 comments:

  1. はじめまして、MBA後の就職に興味があり、障壁となりうるH1Bの抽選をいかに勝ち抜くか知りたかったので、大変参考になります。次のブログも楽しみにしています!

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